【取組紹介11】奈良県でのアートの評価に関するトークシリーズの実施

第11回の【取組紹介】は奈良県でのアートの評価に関するトークシリーズの実施について紹介します!

さて今回は奈良県の一般財団法人たんぽぽの家で取り組まれたアートの評価に関するトークシリーズの実施について紹介します。 (「【1〜3】障害者芸術文化活動支援センター設立・運営マニュアル(2017年3月31日発行)」より引用)


【1】取組のねらい
2014年度は奈良県内の障害のある人の作品を調査し展覧会を開催する、という一連の流れの中で作品の評価を行いました。2015年度は、アートを鑑賞する場が少ないという奈良の地域性に注目し、病院や裁判所といった、日ごろアートが届きにくい場所で県内の障害のある人の作品の展覧会を行いました。会場では自由に感想を書いてもらえるようにし、その場を利用する人が評価をする、ということを行いました。3年目となる今回は、これまで「評価」というひと言で表してきたものの中身をあらためて考えてみようと、トークシリーズを企画しました。


【2】実施内容
評価をするときの立場や時代、地域などによって異なるさまざまな基準を「ものさし」と仮定して、美術の専門家、研究者、障害のあるアーティストなど、多様な人の「ものさし」を明らかにするためのトークシリーズ(全9回)を行いました。
生活の中にものづくりの本質を見出す話、行為の痕跡としてアートを評価する話、障害のある人のアートはオリジナリティをもっと追求していくべきだという意見もありました。制作の現場こそが評価軸をつねにつくりつづけている、という見方もありました。最終回はそれらを受けて、グループワークとトークセッションを実施し、キーワードを「評価のトライアングル」として発表しました。


【3】成果
シリーズを通して、アカデミックな美術の評価にとどまらない、いくつもの指標が提示されました。さらに、それらを「評価のトライアングル」としてまとめることで、視覚化し、多くの人と共有しやすいかたちになりました。継続して参加した聴講者も多く、質疑応答では毎回活発に意見が交わされ、評価に関して自由に話し合う場となりました。



トークシリーズのハンドブックがPDFで公開されています!


ハンドブック:あなたの「ものさし」聞かせてください! トークシリーズ 障害のある人のアートと評価

詳しくは[障害とアートの相談室]のウェブサイトでご確認ください。


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