【取組紹介07】「作品取扱規程」作成のグループワーク

第7回の【取組紹介】は「作品取扱規程」作成のグループワークについて紹介します!

さて今回は滋賀県の社会福祉法人グロー(GLOW)で取り組まれた「作品取扱規程」作成のグループワークについて紹介します。 (「【1〜3】障害者芸術文化活動支援センター設立・運営マニュアル(2017年3月31日発行)」より引用)



【1】取組のねらい
「作品取扱規程」とは、作品の著作権等の帰属、出展、販売、二次利用等を行う場合の取り扱いを定めたものです。障害福祉施設で造形活動を始める際に、利用者(作者)、家族等に規程の内容を周知して同意を得ることで、作者側も施設側も安心して造形活動に取り組み、作品の利用時にもきちんと取り交わしをしたうえで円滑に対応ができるようになります。このグループワークは、実際に規程を作成するなかで作者の権利保護への理解を深めるとともにその手順を学んでいただき、規程の整備に向けた手がかりを掴んでもらうことを目的に実施しました。


【2】実施内容
2015・2016年度の実施時には、グループワークを行う前に、弁護士から著作権等の基礎講義をしていただき、次に既に作品取扱規程を整備した障害福祉施設から、整備に至るプロセスや課題になったこと、運用状況などをお話しいただきました。その後、全員で意見交換を行い、各参加者の造形活動への取り組み内容や抱えている課題を共有しました。最後に、5〜6人くらいのグループに分かれてグループワークを行いました。どういう文言にすれば良いか分からない場合には、弁護士に質問をしながら進めてもらいました。

〈グループワークの進め方〉

  1. 著作権等保護ガイドラインと、2つの社会福祉法人が作成した計3種類の作品取扱規程の内容をワークシートに記入する。
  2. 3つの規程の内容から、自分の施設の状況に合うものを選んで、「私の施設」欄に記入する。合うものがなければ、実情に合う文言を考えて記入する。
  3. グループ内で記入した内容を共有する。
  4. 他の人と合うも合わないも含めて、著作権等保護ガイドラインのデータに上書き入力し、作品取扱規程を完成させる。


【3】成果
滋賀県が障害福祉施設を対象に、2014年度と2016年度に行った調査の結果を比較すると、作品取扱規程を整備している施設が6事業所から13事業所に増え、利用者との間で展示や二次利用のための承諾書を取り交わしている施設が6事業所から25事業所に増えています。少しずつではありますが、着実に権利保護の理解が深まり、取組が進んでいると思います。




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